各種坑井と技術開発
■深部地震観測井と地震計多段設置工法 

 高感度地震観測は、車両の通行などによる人工的要因や風雨や波などによる自然的要因によるノイズの影響を避ける必要があります。このため、坑井を掘削し地下深部に地震計を設置する地震観測井が掘削されており、当社は深度2,000mを超える地震観測井を数多く掘削しております。

 一般の地震観測井は、坑底部に地震計を一式設置する方式が取られていますが、原子力発電所の耐震設計の安全性能を評価するため、1坑井に複数の地震計を設置する観測井が必要となりました。当社は、地震計多段設置工法を立案し、深度3,000mの観測井を掘削して地震計の多段設置台座の設置を施工しました。


 地震計多段設置模式図
■二酸化炭素地中貯留実証試験井

 地球温暖化を防止のため、二酸化炭素を地中に貯留する実証試験が行われています。この試験井は、二酸化炭素の注入及び地中での挙動を観測するため、ケーシングプログラム等は特殊な仕上げ形式となっています。

 平成12年に新潟県長岡市の国際石油開発帝石鰍フ岩野原基地において、CO2を帯水層に圧入するための圧入井を掘削し、平成13年、14年にCO2の広がり・移動状況などをモニタリングするための観測井を3本掘削しました。4本の坑井は、1基地より傾斜掘削技術を用いて掘削されています。


 CO2注入井坑口
■科学掘削

当社は、平成15年9月より雲仙科学掘削プロジェクトの火道掘削井USDP-4の掘削作業を行い、平成16年7月6日に深度1,995.75mまで掘削し、掘削作業を終了しました。掘削作業は、坑井の傾斜方位のコントロールはもとより予定深度1,800mを深度1,995.75mまで掘削するなど、計画以上の実績を残すことができました。

採取したサンプルの中には、マグマの圧力により地層を割り進入したマグマから形成されたと考えられる「火山ガラス」や平成新山のマグマと考えられるものが含まれていました。


雲仙科学掘削想定図
■リリーフウェル
 蒸気噴出のため坑井周辺に立ち入れない地熱生産井の坑井周辺から噴出している蒸気を恒久的に封鎖するためのリリーフウェルを掘削し、鎮静化に成功しました。
 
レンジング技術を駆使して地下の既存ケーシングパイプの位置を確認しながら掘削を行うという国内初の試みで、地熱生産井に接近または接触させた後、セメント注入によって坑井を閉塞し、着工から約2年半経過後に無事終了しました。

【レンジング】ケーシングパイプはカップリング部に大きな磁極を持っており、磁気による地球磁場の乱れを磁気センサーで測定、解析することによってケーシングパイプとの距離および方向を特定するもの。
 
イメージ図
 
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