削井部トピックス

 やりました!地熱井の掘削記録更新か?


 当社は、平成15年7月、奥会津地熱株式会社殿から受注した地熱生産井の掘削作業において、地熱井掘削の掘削日数短縮記録を達成しました。

 今回の掘削は、この地域での実績に基づいて計画され、深度2,100mを45日間で掘削する予定でしたが、掘削実績は深度2,091mの生産井を27日間で掘削し、掘削計画工程を40%削減しました。一般的な深度2,000m程度の地熱井掘削日数は、50〜60日程度であることからも、この掘削日数は、日本の地熱井掘削の最短記録だと思われます。

 本井の作業は、深度29mより17-1/2”ビットで掘削することから始まり、深度548mで13-3/8”ケーシングを設置しました。次に12-1/4”ビットで深度1,076mまで掘削し、9-5/8”ケーシングをライナーハンガーで設置後、タイバックケーシングを設置しました。最後に8-1/2”ビットで深度2,091mまで掘削し、7”アンカーケーシングを設置して終了しました。掘削記録の詳細は、掘削予実績表をご覧ください。





掘削中の110-M掘削機


掘削日数を短縮できた理由
 ・十分な掘削能力を有する大型掘削機の使用
今回、使用した110-Mは、深度4,000mの掘削能力があります。
 ・トップドライブドリリングシステムの使用と有効活用
トップドライブドリリングシステムの使用は、掘削作業を効率化できるといわれていますが、それを的確に使用できる技術が無ければこのような工期の短縮にはなりません。

 大型掘削機やトップドライブドリリングシステムの使用は、掘削コストのアップ要因と考えられますが、工期を大幅に短縮できれば、逆にコストダウンになります。

 近年、地熱井の掘削は、高傾斜、高温度、高深度と技術的には難しくなっています。このような場合にも高能力で高効率化した掘削装置と、それを有効に使用できる技術で解決して行くことができます。

 地熱発電の発電コストが高いのは、掘削費が高いことが大きな一つの要因と言われています。この実績のように短い掘削日数で、生産井や還元井を掘削できれば、地熱発電のコスト削減に大きく寄与すると考えられます。

 最後になりましたが、本工事の発注元であり、本ページの公表を了解して下さった奥会津地熱株式会社殿にお礼申し上げます。

 当社では、これからも掘削技術の研鑽に励み、坑井掘削のコスト削減に取り組んでいきます。



掘削中のトップドライブドリリングシステム



掘削装置(ドローワークス)とドリルフロアーの状況


奥会津地熱生産井掘削工程予実績表



↑クリックすると大きくなります

Copyright(C) 2012 TEISEKI DRILLING CO., LTD. All Rights Reserved.